「キャリアアドバイザーって、1日どんな仕事をしているんだろう?」
転職を検討したとき、誰もが一度は気になる疑問ではないでしょうか。
求人票を見ても「転職サポート」としか書かれておらず、実際の業務イメージがつかみにくい職種のひとつです。
結論から言えば、キャリアアドバイザーの1日は朝から夜まで「人と向き合う時間」と「数字と向き合う時間」が交互にやってきます。
人材紹介の現場で3社の立ち上げを経験し、100名以上のCAと働いてきた著者が、リアルな時間割をそのまま公開します。

「キャリアアドバイザーって、1日どんな仕事をしているんだろう?」
転職を検討したとき、誰もが一度は気になる疑問ではないでしょうか。
求人票を見ても「転職サポート」としか書かれておらず、実際の業務イメージがつかみにくい職種のひとつです。
結論から言えば、キャリアアドバイザーの1日は朝から夜まで「人と向き合う時間」と「数字と向き合う時間」が交互にやってきます。
人材紹介の現場で3社の立ち上げを経験し、100名以上のCAと働いてきた著者が、リアルな時間割をそのまま公開します。

監修者
株式会社アイジール 代表
株式会社エス・エム・エスへの第二新卒での入社をきっかけに人材業界へ足を踏み入れる。その後、株式会社プレックスの創業メンバー・役員として約3年間、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを含む業務全般を経験。現在は株式会社アイジールにて、キャリアアドバイザーを中心とした人材・HR業界特化の転職エージェント事業を運営。

キャリアアドバイザー(CA)とは、人材紹介会社に所属し、転職希望者の転職活動を一貫してサポートする転職支援の専門職です。
ヒアリングから書類添削・面接対策・内定後フォローまで、転職プロセス全体に関わります。
求職者が転職先に入社したとき、採用企業から紹介手数料を受け取るビジネスモデルのため、「求職者の幸福」と「採用企業の採用成功」の両方を追いかける仕事です。
主な仕事内容は以下の7つです。
1. ヒアリング:求職者の希望・経験・本音を引き出す面談
2. マッチング:求職者のスキルと求人のマッチング作業
3. 書類添削:履歴書・職務経歴書の添削と指導
4. 面接対策:模擬面接・想定質問の対策サポート
5. 日程調整:面接・選考の日程調整
6. 内定後フォロー:条件交渉・入社意思の確認
7. 入社後フォロー:定着支援・転職後のフォロー
片面型は求職者対応に専念するタイプで、大手エージェントに多い形態です。
両面型は求職者対応と企業開拓・交渉を1人で担当するタイプで、中小・特化型エージェントに多く見られます。
この違いによって1日の業務内容はかなり変わります(詳しくは後述)。
なお、後述する両面型の「RA架電」という業務のRAは、リクルーティングアドバイザーの略称です。求人企業側の採用支援を担当する役割を指します。
「CAは相談役」というイメージを持たれやすい職種ですが、実態は成果連動型の営業職に近い側面があります。
転職が成功しなければ収益が発生しないビジネスモデルである以上、求職者・採用企業・自社の三者の利益を最大化するバランス感覚が最も求められるスキルです。
相談役というよりも、求職者と採用企業の間に立つ調整役・営業職として動くイメージが実態に近いでしょう。

キャリアアドバイザーの1日は、朝のメール確認・フォローコール、午後の求職者面談、夕方〜夜のフォローコールという流れが基本パターンです。
退社時間は19:30〜21:00が一般的で、定時で帰れる日は月に数日というのが現場の実態です。
以下に、片面型・中規模エージェントを基本モデルとした1日のスケジュールをまとめます。
| 時間 | 業務内容 |
|---|---|
| 9:00〜9:30 | メール・Slack確認、ノルマ確認 |
| 9:30〜10:30 | 求職者へのフォローコール |
| 10:30〜11:30 | 書類添削・求人票リサーチ |
| 11:30〜12:00 | 社内MTG・進捗共有 |
| 12:00〜13:00 | 昼休み(名目上) |
| 13:00〜15:00 | 求職者面談(オンライン、1件40〜60分) |
| 15:00〜16:00 | 求人企業へのRA架電・連絡 |
| 16:00〜18:00 | 書類提出・求人マッチング作業 |
| 18:00〜19:30 | 夕方〜夜のフォローコール |
| 19:30〜21:00 | 残業:翌日準備・書類整理 |
まず朝イチでやることは、メールとSlackの確認です。
ここで何が起きるかというと、前日の夜から朝にかけて届いた「内定辞退メール」に気づく場面があります。
採用企業への内定通知を送った直後に辞退連絡が来たケースは、個人的に最もきつかった場面のひとつです。
フォローコールは9:30頃から始まります。
ただし、繋がる確率は決して高くありません。
繋がらない率は感覚値で8割を超えることも珍しくなく、留守電を繰り返し入れながら返信を待つ時間がかなりの割合を占めます。
繋がらないことに焦りを感じやすいのが新人時代の特徴ですが、経験を積むと「繋がらないのは普通」という感覚に切り替わり、テキスト・メールでの非同期コミュニケーションを上手く組み合わせるようになります。
書類添削や求人票のリサーチは、面談の合間や午前中の比較的静かな時間帯が中心です。
求人票には載っていない「社風・評価制度・離職率の実態」まで調べて求職者に提供できるかどうかが、CAとしての差別化になります。
昼休みは「名目上」であることが多く、実際にはランチをしながら求職者からのメール返信をしているというのが正直なところです。
13時からは求職者との面談が入ります。
1件あたり40〜60分が目安で、通常時は1日に3〜5件こなすのが一般的なペースです。
面談では希望条件のヒアリングだけでなく、求職者が気づいていない「本当の優先順位」を引き出すことが重要です。
「残業が嫌だ」と言っていた方が、深掘りすると「自分の成長が感じられないことが本当の不満だった」というケースはよくあります。
面談後は、求人企業への架電や連絡対応が入ります。
採用担当者との関係構築や求人ポジションの最新情報収集も、この時間帯に行うことが多いです。
18時以降が、実は最も「繋がりやすい時間帯」です。
求職者のほとんどは現職で働いているため、日中は連絡が取りにくく、退勤後の夜間が唯一の連絡タイミングになります。
これがCAの残業時間が長くなりやすい根本的な理由です。
「夜のコールを減らせれば残業も減るはず」という発想は正しいのですが、そうすると求職者との連絡頻度が落ちてしまうため、なかなか単純には解消できません。
19:30以降は翌日の準備や書類整理を行い、退社は21:00前後になることが多いです。
定時(18:00前後)で帰れる日は月に数日程度というのが、著者がこれまで見てきた範囲での実態です。
働き方改革で残業時間が削減されている業界でも、CAだけは夜間対応の必要性がなくなっていません。
CAへの転職を検討している方に知っておいてほしいのは、この夜間対応の構造です。
ただし、すべての職場がこのスケジュール通りではありません。
担当数を絞り、1人あたりの対応を丁寧にできる会社では、残業時間を抑えながら働けるケースもあります。
アイジールジョブは1名あたりの担当数を10〜20名程度(業界平均の半分以下)に抑えて運営しているため、職場環境を整えて働きたいと考えている方は、ぜひ一度アイジールジョブへ相談してみてください。

片面型と両面型では、1日の業務量・業務種類・精神的な負荷のかかり方が大きく異なります。
片面型は求職者対応に集中できる分、担当人数が増えやすい傾向があります。
両面型は求職者対応(CA業務)と企業開拓・交渉(RA業務)を1人でこなすため、1日の中でまったく異なる思考モードを切り替え続ける必要があるでしょう。
片面型CAは、求職者との面談・書類対応・フォローコールが1日の中心です。
大手エージェントに多い形態で、同時並行で担当する求職者数は30〜50名に達することもあります。
担当数が多い分、1人ひとりに割ける時間が限られるため、効率よく情報を整理しながら動くタイムマネジメント力が求められます。
片面型の良い点は、求職者対応に集中できることです。
企業開拓の架電や交渉を別の担当者(RA)が行ってくれるため、「今日は面談だけに集中する」という日を作りやすい面もあります。
一方で、担当人数が増えすぎると「1件1件に向き合えているか」という質の問題が生じやすいのも現実です。
両面型CAは、午前中に企業への架電(RA業務)、午後に求職者との面談(CA業務)というスケジュールになることが多いです。
この2つの業務はまったく異なる思考を要求します。
RA業務は採用企業側の採用ニーズを引き出す営業思考、CA業務は求職者の本音を引き出すカウンセリング思考です。
業界に長くいると見えてくるのが、この「モード切り替え」の負荷です。
午前中にRA架電で営業モード全開にした後、午後の面談で急にカウンセリングモードに切り替えるのは、思っている以上にエネルギーを使います。
慣れてくると切り替えが早くなりますが、新人時代はこの切り替えが追いつかず「なんとなく疲れる」という感覚に悩む人が少なくありません。
両面型の強みは、企業の生の情報を自分で持てることです。
採用担当者と直接やり取りしているため、求人票には載っていないリアルな職場環境の情報を求職者に提供できる点は大きな差別化になります。

CAの1日は、時期によってもかなり変わります。
繁忙期には1日の面談件数が通常の1.5〜2倍になることもあり、体力的・精神的な負荷が大きく増します。
逆に閑散期は面談数が落ちる一方で、書類整備やデータ更新のような管理業務が増える傾向があります。
CAにとっての繁忙期は主に1月〜3月と9〜10月です。
転職市場が動きやすいこの時期は、エージェントへの登録者数が増え、面談依頼も増加します。
繁忙期には1日に6〜8件の面談が入ることもあります。
1件40〜60分の面談を6〜8件こなした後、フォローコールや書類対応が入ると、退社が22時を超えることも珍しくありません。
繁忙期の最中は「求職者の役に立ちたい気持ち」と「体力の限界」の間で揺れながら働く時期です。
体力だけでなく、求職者の感情を受け止める「感情労働」としての消耗も、繁忙期に特に大きくなります。
8月や12月はお盆・年末ということもあり、求職者の動きが鈍くなりやすい時期です。
面談件数は減りますが、この時期に求人データの整理・社内研修・スキルアップに時間を使えるかどうかが、次の繁忙期に向けたパフォーマンスを左右します。
閑散期にしっかり準備できているCAほど、繁忙期の面談の質が上がる傾向があります。
「何件面談できるか」だけでなく「1件の面談でどれだけ深い提案ができるか」を底上げするのが閑散期の使い方です。
CAへの転職を考えている方にとって、この繁忙期・閑散期の波はライフスタイルに大きく関わる情報です。
繁忙期の面談件数や担当する領域によって、職場ごとの忙しさはかなり異なります。
CA職特化の求人情報や職場の実態を知りたい方は、ぜひ一度アイジールジョブへご相談ください。

新人CA(1〜2年目)と経験者(3年目以降)では、1日の過ごし方がかなり変わります。
新人時代はKPI達成のためのコール量・面談数の積み上げが1日の中心になります。
経験を積むと提案の質が上がり、1件の面談で引き出せる情報量が増えるため、同じ時間でより深い支援ができるようになるでしょう。
入社1〜2年目の1日は、とにかく「量をこなすこと」が求められます。
コール件数・面談件数・書類提出数などのKPIを積み上げていく段階で、「本当に求職者の役に立てているか」という実感がほぼ持てない時期が続きます。
正直なところ、現場の感覚としては入社2〜4ヶ月目が最初の山です。
テレアポ・架電ノルマをこなしながら面談数を積み上げる段階は、成果が出るまでに時間がかかり、その間は「自分はこの仕事に向いていないかもしれない」と感じやすい時期と重なります。
転換点は最初の成約が出たときです。
「あなたのおかげで転職できました」という言葉を初めてもらった瞬間に、それまでの積み上げが意味を持ち始めます。
1年を超えると成約の感覚が掴めてきて、2年目以降は業務の見通しが立つようになる方が多いです。
3年目以降になると、1日の動き方が変わってきます。
面談の件数は新人時代と変わらなくても、1件あたりの情報収集の深さや提案の精度が上がるため、質的な充実感が生まれてくるでしょう。
「条件の優先順位を整理し、現実的なラインに落とし込み、なぜその企業なのかを説明できる」という対話ができるようになると、求職者との信頼関係の構築が早くなります。
担当できる職種・業界の幅も広がり、より多様なキャリアの相談に乗れるようになります。
また、経験を積んだCAはチームリーダーやマネジメント職へのキャリアアップも視野に入ってきます。
マイナビ転職の職種別モデル年収ランキングでは、人材コーディネーターの年収目安は572万円とされており、経験やポジションに応じた収入アップも期待できます(*1)。

CAの1日はたしかにきつい側面があります。
ただし、「きつい」だけで語ると片側の情報しか伝わりません。
きつさの背景にある理由と、それでも続けている人が感じているやりがいをセットで伝えます。
CAの1日がきつい理由は、業務の量よりも「感情労働」の消耗にあることが多いです。
<きつさの理由①:夜間対応が業務に組み込まれている>
求職者の多くが現職で働いているため、日中は連絡が取りにくく、夜間でないと繋がれない構造があります。
残業が「会社の都合」ではなく「業務の必然」として定着しているため、単純に削減しにくい点がきつさの根本にあります。
<きつさの理由②:フォローコールの繋がりにくさ>
1日に何件もかけても繋がらないコールを繰り返すのは、精神的な消耗を生みやすいです。
特に新人時代は「自分が動いている意味があるのか」という感覚になりやすい時期です。
<きつさの理由③:求職者の感情を受け止める消耗>
面談では求職者の「不安・焦り・怒り」をそのまま受け止める場面も多くあります。
「数字のプレッシャーよりも、求職者の期待に応えられなかった瞬間の方がきつい」というのが、実際に現場で多くのCAと働いてきた中で聞いてきた声です。
きつさと表裏一体なのが、この仕事のやりがいです。
CAとして最も印象に残るのは、求職者からの「ありがとう」の言葉をもらった瞬間です。
「あなたのおかげで家族と旅行に行けるようになりました」「年収が上がって子どもに習い事をさせてあげられました」というメッセージをもらったとき、1日の疲れが一気に吹き飛ぶ感覚があります。
転職は個人だけでなく、家族の生活にまで影響を与える出来事です。
その場に立ち会えることは、他の職種ではなかなか得られない経験といえます。
きつさを乗り越えていく人の多くには共通点があります。
「数字を追う仕事」と「人を支える仕事」の両方に価値を見出せているかどうかです。
どちらか片方だけでは長続きしにくく、この2つのバランスを自分なりに整理できた人ほど、CAとして活躍できる傾向があります。
「相談役として働きたい」だけでは厳しく、「成果を出しながら人の役に立ちたい」という両方の軸を持てる方に向いている職種です。

キャリアアドバイザーの1日の残業時間はどのくらい?
繁忙期や担当件数が多い時期には60時間を超えることもあります。
ただし会社の規模・担当件数・業務効率によって個人差が大きいため、あくまで目安としてください。
面談は1日何件こなすもの?
1件あたりの面談時間は40〜60分が目安です。
担当する求職者の状況や面談の深度によって変わります。
夜のフォローコールは毎日ある?
求職者の多くが現職で働いているため、日中は連絡が取りにくく、退勤後の18〜19時以降が最も繋がりやすい時間帯です。
この構造がCAの残業時間が長くなりやすい主な理由のひとつです。
未経験からCAになった場合、最初の1日はどんな感じ?
OJTに移ると先輩CAに同席しながら実務を覚える流れが一般的です。
1人で面談を担当し始めるタイミングは会社によって異なりますが、入社2〜3ヶ月目から独り立ちするケースが多いです。
【免責事項】
※本記事に記載の数値・事例は参考情報であり、個人の状況や転職先によって結果は異なります。転職の意思決定は、ご自身の状況を踏まえた上でご判断ください。
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監修者
株式会社アイジール 代表取締役
株式会社エス・エム・エスへの第二新卒での入社をきっかけに人材業界へ足を踏み入れる。その後、株式会社プレックスの創業メンバー・役員として約3年間、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを含む業務全般を経験。現在は株式会社アイジールにて、キャリアアドバイザーを中心とした人材・HR業界特化の人材紹介事業を運営しております。