転職・就職支援の現場で活躍する「キャリアアドバイザー」という職業に興味を持ち、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
「キャリアアドバイザーという仕事を正しく理解してもらい、楽しく働けるキャリアアドバイザーを一人でも多く増やしたい」という信念のもと、現場の実態を交えながら解説します。
■監修:株式会社アイジール(植田)

株式会社エス・エム・エスへの第二新卒での入社をきっかけに人材業界へ足を踏み入れる。
その後、株式会社プレックスの創業メンバー・役員として約3年間、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを含む業務全般を経験。
現在は株式会社アイジールにて、キャリアアドバイザーを中心とした人材・HR業界特化の人材紹介事業を運営しております。
目次
1. キャリアアドバイザーとは
キャリアアドバイザーとは、転職・就職を希望する求職者に対して、職業選択やキャリア形成を専門的にサポートする職業です。人材紹介会社(転職エージェント)や就職支援機関、ハローワーク、大学のキャリアセンターなど、さまざまな場所で活躍しています。
求職者の経歴・強み・希望条件を丁寧にヒアリングし、最適な求人を提案するだけでなく、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、内定後の条件交渉まで、転職活動のあらゆる場面で伴走する仕事です。
ただし、一口に「キャリアアドバイザー」といっても、その実態は勤務先や担当範囲によって大きく異なります。とくに重要なのが「片面型」か「両面型」かという区別で、これについては後述します。
キャリアアドバイザーが活躍する場所
活躍の場 主な対象者 人材紹介会社(転職エージェント) 転職希望の社会人 新卒就職支援会社 就活中の学生・既卒者 ハローワーク(公共職業安定所) 求職者全般 大学・専門学校のキャリアセンター 在学生・卒業生 企業内キャリア支援部門 自社従業員 独立・フリーランス 幅広い層
人材紹介会社では「キャリアアドバイザー」や「キャリアコンサルタント」と呼ばれることが多く、求職者側を担当するポジションとして位置づけられています。一方、企業側(採用担当者)を担当するポジションは「リクルーティングアドバイザー(RA)」と呼ばれます。
2. キャリアアドバイザーの仕事内容

キャリアアドバイザーの仕事は、求職者との出会いから内定・入社後フォローまで、一連のプロセスにわたります。
2-1. 求職者のヒアリング・カウンセリング
キャリアアドバイザーの業務の中心となるのが、求職者との面談です。電話・オンライン・対面など様々な形式で行われ、以下のような内容を丁寧にヒアリングします。
これまでの職務経歴・スキル・実績
転職・就職を考えた理由・背景
希望する職種・業界・企業規模
勤務地・給与・働き方などの条件
将来的なキャリアビジョン
プライベートの状況(家族構成・引越し可否など)
求職者の言葉の裏にある「本当のニーズ」を引き出すことが重要です。たとえば「年収を上げたい」と言っていても、実際には「今の職場環境が辛い」「もっとやりがいを感じたい」という本音が隠れているケースも少なくありません。
現場経験者より: ヒアリングでは、求職者の希望をそのまま受け取るだけでなく、「悩みを整理した上で、それを解決できる転職先として求人を提案する」という姿勢が重要です。これこそが、単なる条件マッチングとは異なる、キャリアアドバイザーが人を介することで発揮できる価値の一つです。
2-2. 求人のマッチング・提案
ヒアリング内容をもとに、求職者に適した求人を選定し提案します。スキル・経験・希望条件に合う案件をピックアップするだけでなく、「なぜこの求人があなたに合っているのか」を論理的に説明し、求職者が納得して応募できるようサポートすることが大切です。
優れたキャリアアドバイザーは、求職者が最初は興味を示さなかった求人に対しても、その人の強みや将来性を踏まえた的確な提案ができます。条件を並べるだけでなく、「あなたのキャリアにとってなぜ今この選択が意味を持つのか」という文脈を一緒に描けるかどうかが、アドバイザーの質を分けます。
2-3. 応募書類の添削・アドバイス
履歴書・職務経歴書などの応募書類の作成支援も重要な業務です。
職務経歴書の構成・書き方のアドバイス
実績・成果の数値化・具体化のサポート
志望動機・自己PRの磨き上げ
誤字脱字・表記揺れのチェック
特に職務経歴書は、求職者の「売り」を最大限に引き出す必要があります。同じ経験でも、書き方一つで採用担当者の印象が大きく変わります。
2-4. 面接対策・模擬面接
書類選考を通過した後は、面接対策を行います。
よく聞かれる質問と回答例の共有
模擬面接の実施とフィードバック
企業ごとの面接傾向・重視するポイントの情報共有
志望動機・転職理由の言語化サポート
ビジネスマナー・身だしなみのアドバイス
企業によって面接のスタイルは異なります(構造化面接・コンピテンシー面接・ケース面接など)。担当企業の傾向を熟知した上で、求職者に適切な準備をさせることが求められます。
2-5. 企業との日程調整・選考管理
求職者に代わって、応募企業との連絡・調整を行います。面接日程の調整・変更・キャンセル対応、応募・辞退の連絡代行、選考結果のフィードバック収集と共有など、事務的ながら重要な役割です。
2-6. 内定後のフォロー・条件交渉
内定が出た後も、キャリアアドバイザーの仕事は続きます。
内定条件(給与・入社日・役職など)の確認と交渉代行
複数内定時の意思決定サポート
現職の退職手続きに関するアドバイス
入社前の不安解消・動機づけ
条件交渉は、求職者本人が直接やりにくい部分をキャリアアドバイザーが代行することで、より有利な条件を引き出せるケースもあります。
2-7. 入社後フォロー
入社後も一定期間は定期的に連絡を取り、職場環境・業務への適応状況の確認、悩みのヒアリング、早期離職防止のサポートを行います。
3. 片面型と両面型の違い

キャリアアドバイザーを目指す上で、必ず理解しておきたいのが「片面型」と「両面型」の違いです。この区別が、求められるスキルや仕事の難易度に大きく影響します。
片面型キャリアアドバイザー
求職者対応(CA業務)のみを専門に担当するスタイルです。企業側の対応は別の担当者(リクルーティングアドバイザー)が行います。
特徴: 求職者との関係構築・転職支援に専念できる
求められること: 求職者への深い寄り添いと信頼構築
主な評価軸: 求職者の満足度・内定率・入社決定数
両面型キャリアアドバイザー
求職者対応と採用企業への営業(RA業務)の両方を一人で担当するスタイルです。中小エージェントや特化型エージェントに多く見られます。
特徴: 求職者・採用企業の双方と直接向き合う
求められること: 3者(自社・求職者・採用企業)の利益バランスを取る力
主な評価軸: 売上・入社決定数・企業との関係構築度
現場経験者より: 両面型は特にバランス感覚が問われます。「目の前の求職者に貢献したい」という気持ちだけを優先すると売上につながらず、逆に売上ばかり意識すると求職者・採用企業からの信頼を失います。自社・求職者・採用企業の3者の利益が最大化されるような意識と行動が大事です。また両面型の場合、会社としては「売上を重要視させる」コミュニケーションを意識的に社内へ取ることも多いです。なぜなら、人への寄り添いは誰にでも自然とできてしまうからこそ、あえて数値意識を高める必要があるためです。
比較項目 片面型 両面型 担当範囲 求職者のみ 求職者+採用企業 必要なバランス感覚 求職者への寄り添い重視 3者の利益バランスが重要 難易度 比較的取り組みやすい 複雑でスキルが求められる 多い会社の規模 大手エージェント 中小・特化型エージェント
4. キャリアコンサルタントとの違い
「キャリアアドバイザー」と混同されやすい職業に「キャリアコンサルタント」があります。
項目 キャリアアドバイザー キャリアコンサルタント 資格の有無 資格不要(民間資格あり) 国家資格あり(名称独占資格) 主な活躍の場 人材紹介会社・就職支援会社 企業内・ハローワーク・学校など 収益モデル 人材紹介報酬(成果報酬型が多い) 相談料・委託料・給与など 主な業務 求人紹介・転職支援全般 キャリア相談・自己理解支援・能力開発支援
最大の違いは資格の有無です。「キャリアコンサルタント」は2016年に国家資格として制定された名称独占資格であり、資格保有者のみが「キャリアコンサルタント」を名乗ることができます。一方、「キャリアアドバイザー」は法的に定められた資格ではなく、人材業界での職種名・役職名として広く使われている名称です。
実際の業務内容は重なる部分も多く、国家資格キャリアコンサルタントを保有しながらキャリアアドバイザーとして働く人も少なくありません。
5. キャリアアドバイザーに必要なスキル

キャリアアドバイザーとして活躍するためには、多様なスキルが求められます。
5-1. 売上貢献意欲と寄り添いのバランス感覚(最重要)
一般的なスキル解説ではあまり語られませんが、現場経験を持つ筆者が最も重要だと考えるのが、「売上貢献意欲と、求職者・採用企業への寄り添いのバランス感覚」です。
キャリアアドバイザーはボランティアではなく、人材紹介という事業の中で働くビジネスパーソンです。求職者に感情移入しすぎて現実的でない提案を続けたり、反対に数字だけを追って求職者の本音を置き去りにしたりすることは、長期的には信頼を失います。
現場経験者より: キャリアアドバイザーは本質的に「営業職」です。自社・求職者・採用企業の3者の利益が最大化されるような意識と行動ができるかどうかが、中長期的な活躍を左右します。特に両面型の場合は、このバランス感覚が仕事の質に直結します。
5-2. コミュニケーション能力・傾聴力
求職者の話を丁寧に聞き、信頼関係を築く能力は欠かせません。単に情報収集するだけでなく、求職者が安心して本音を話せる雰囲気を作り出す「傾聴力」が不可欠です。採用担当者とも良好な関係を構築する必要があるため、幅広い相手に対して適切なコミュニケーションが取れることが求められます。
5-3. フラットな視点・中立性
これも現場で痛感するスキルです。「自分は求職者に徹底的に寄り添いたい」という強い信念を持ちすぎると、個別の事象にフラットに対応できなくなることがあります。
現場経験者より: どちらか一方に肩入れしすぎると、それはもう片方を裏切る行為になります。毎回、求職者・採用企業と話しながら「今回はこういう立ち位置や考えで進めよう」と柔軟に決めていく姿勢が大切です。信念を強く持ちすぎないことも、一つのプロフェッショナリズムです。
5-4. 提案力・説得力
求職者に求人を提案する際、「なぜこの求人があなたに合っているのか」を論理的かつ説得力を持って伝える力が必要です。
5-5. 業界・職種・企業に関する深い知識
求職者に適切な情報を提供するためには、様々な業界・職種に関する幅広い知識が欠かせません。
各業界のビジネスモデル・市場動向・採用傾向
職種ごとに求められるスキル・経験・資格
給与水準・キャリアパスの一般的な傾向
企業文化・社風・評価制度・組織の実態(求人票には書かれないことも多い)
特に最後の「企業文化・社風」については、言語化が非常に難しい情報です。しかし、キャリアアドバイザーとして入社先の社員と協力しながら働くことも想定すると、この情報の精度が求職者の入社後満足度を大きく左右します。
現場経験者より: 弊社(株式会社アイジール)では、紹介先企業について、成長率・人数・集客方法・業種・社風・評価制度などを個社単位で細かく言語化しています。人材紹介会社の数が増えている今、求職者が選択する軸を設定しやすくするためにも、このような現場の生きた情報こそが価値になります。
5-6. ロジカルシンキング(論理的思考力)
求職者の状況を正確に分析し、最適な解決策を導き出すためには論理的思考力が必要です。「なぜこの人はこの求人に向いているのか」を筋道立てて説明できることが、信頼につながります。
5-7. タイムマネジメント能力
多くの求職者を同時に担当するため、面談・書類添削・企業とのやり取り・内部作業など、多岐にわたる業務を効率よくこなす必要があります。
5-8. 数値管理・データ分析力
担当する求職者数・書類通過率・内定率・入社率などのKPIを自己管理し、課題を改善するための分析力も必要です。
6. キャリアアドバイザーになるには

キャリアアドバイザーになるために必須の資格はありませんが、いくつかのルートがあります。
6-1. 人材紹介会社・人材派遣会社に就職する
最もスタンダードなルートです。大手(リクルート・パーソルキャリア・マイナビ・dodaなど)から業界・職種特化型の中小エージェントまで多様な選択肢があります。未経験者でも積極採用している企業は多く、入社後の研修でスキルを習得できます。
ただし、大手と特化型では仕事の質や求められるスキルが異なります。特化型のエージェントの場合、業界・職種への深い知識と、両面型の営業スキルが求められるケースも多いです。
6-2. 未経験から転職する
営業職・接客業・教育業界など、コミュニケーション能力を活かせる職種からの転職者も多く活躍しています。
法人営業・個人営業の経験
教育・指導・コーチングの経験
医療・福祉・相談業務の経験
人事・採用業務の経験
現場経験者より: 筆者自身も第二新卒でキャリアアドバイザーに近い領域に入りました。前職での経験より、「この仕事で何を実現したいか」という目的意識と、人との関わりを楽しめる姿勢のほうが、長期的な活躍に直結すると感じています。
6-3. 国家資格を取得してから目指す
「国家資格キャリアコンサルタント」を取得した上で就職・転職を目指す方法もあります。専門知識の証明として採用時に評価されることがあります。
6-4. フリーランス・独立で始める
十分な経験を積んだ後、独立してフリーランスとして活動する選択肢もあります。個人でのキャリア相談・コーチング・転職支援などを提供します。
7. 役立つ資格・検定
7-1. 国家資格キャリアコンサルタント(最重要)
2016年に施行された職業能力開発促進法に基づく名称独占の国家資格です。
受験資格:
厚生労働大臣が認定する養成講座を修了した者
3年以上のキャリアコンサルティング実務経験を有する者
試験内容:
学科試験:キャリアコンサルティングに関する知識(マークシート方式)
実技試験:論述・ロールプレイによる面談実践
資格の更新には5年ごとの講習受講が必要です。
7-2. キャリアコンサルティング技能検定(1級・2級)
国家資格キャリアコンサルタントの上位資格。2級は「熟練レベル」、1級は「指導者レベル」です。より高度な実践力・指導力の証明になります。
7-3. 産業カウンセラー
一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格です。職場でのメンタルヘルスや人間関係の問題に対するカウンセリングスキルを証明します。
7-4. メンタルヘルス・マネジメント検定
大阪商工会議所が主催する検定です。求職者が抱えるメンタル面の課題に適切に対応するための知識として活用できます。
7-5. MBTI・ストレングスファインダーなどのアセスメント資格
求職者の強み・特性を客観的に分析するツールの知識を持つことで、より科学的なキャリア提案ができるようになります。
8. キャリアアドバイザーの年収・給与
キャリアアドバイザーの年収は、勤務先・経験年数・成果によって大きく異なります。
年収の目安
経験・ポジション 年収の目安 未経験・入社1〜2年目 300万〜400万円 経験3〜5年(中堅) 400万〜600万円 ハイパフォーマー・管理職 600万〜1,000万円以上 フリーランス(独立後) 個人差が大きい(300万〜1,000万円超)
人材紹介会社ではインセンティブ(成果報酬)制度を導入しているケースが多く、担当した求職者の入社が決まるたびに報酬が加算される仕組みが一般的です。高い成果を継続して出せるキャリアアドバイザーは、年齢・経験年数に関わらず高収入を得ることができます。
固定給+インセンティブ型が最も一般的な給与形態です。成果主義の側面が強く、頑張り次第で収入が大きく変わります。
9. キャリアアドバイザーの向き・不向き

キャリアアドバイザーに向いている人の特徴
① 売上と寄り添いを両立できる人
「人のために働きたい」という気持ちと、「数値目標を達成したい」という意欲を同時に持てる人は、キャリアアドバイザーとして長く活躍できます。どちらか一方に偏りすぎると、仕事の質が下がる可能性があります。
② フラットな視点で物事を判断できる人
求職者にも採用企業にも寄り添いながら、中立的な立場を保てる人は信頼されるキャリアアドバイザーになれます。「自分は〇〇派」という強い先入観を持たず、ケースバイケースで柔軟に対応できることが大切です。
③ 人の成長・成功を自分ごととして喜べる人
求職者が内定を獲得し、新しいキャリアへ踏み出す瞬間に立ち会えることが、この仕事の最大の喜びです。
④ 目標達成・数値管理が苦にならない人
人材紹介会社では月間・四半期ごとの数値目標が設定されることが多く、計画的に行動できる人が活躍しやすいです。
⑤ 情報収集・学習が好きな人
業界動向・採用市場・企業情報など、常に最新情報をキャッチアップする必要があります。
⑥ 粘り強く、プレッシャーに負けない人
思い通りにいかないことも多い仕事です。折れずに前向きに取り組める精神的な強さが求められます。
キャリアアドバイザーに向いていない人の特徴
① 「求職者の言う通りにすること」が正義だと思っている人
求職者の希望をそのまま叶えることが仕事ではありません。現実的な条件に落とし込み、時には求職者の認識を修正する必要もあります。御用聞きに徹しようとする人は、結果的に求職者の利益にもなりません。
② 受け身で、自分から行動するのが苦手な人
新しい求職者へのアプローチや企業への提案活動など、自ら積極的に動くことが求められます。
③ 感情のコントロールが苦手な人
求職者に感情的に寄り添いすぎると、精神的に消耗します。共感しながらも客観的な視点を保つバランスが大切です。
④ 特定の価値観を求職者に押し付けたい人
「絶対にこの業界がいい」「年収より働きがいが大事」など、自分の価値観を前提に動いてしまうと、求職者一人ひとりに合ったサポートができなくなります。
10. キャリアアドバイザーのやりがいと大変さ

やりがい
① 求職者一人の人生だけでなく、その周りにまでポジティブな影響を与えられる
転職は良い方向にも悪い方向にも、人生を大きく動かします。だからこそ、うまくいったときのやりがいは格別です。
現場経験者より: 担当した求職者から「あなたのおかげで年収が上がって、家族と美味しい食事に行けたり、旅行に行けるようになった」と言葉をもらったときは、本当に感動しました。転職が成功すると、その人だけでなく、周りの家族にまでポジティブな影響が波及する。自分の行動が複数人の人生を良くしたと実感できる瞬間は、他の仕事ではなかなか得られない体験だと思っています。
② 自分自身のスキルが磨かれる
様々な業界・職種への知識、傾聴・提案・交渉スキルなど、キャリアアドバイザーとしての経験は汎用性の高いスキルとして自分のキャリアにも活きます。
③ 成果が収入に直結する
努力と成果が収入に直接反映される環境は、頑張り屋な方に非常にモチベーションになります。
④ 様々なビジネスパーソンとの出会い
多くの求職者・企業の採用担当者と関わることで、様々な業界・職種のリアルな知識が蓄積されます。
大変さ・苦労すること
① 成果が出るまでの時間がかかる
特に入社1〜2年目は、思い通りにいかないことも多く、精神的に辛い時期もあります。
② 求職者の感情的な負担を受けやすい
転職活動中の求職者は精神的に不安定なことも多く、キャリアアドバイザーに感情をぶつけてくるケースもあります。
③ 内定辞退・早期離職のリスク
長い期間かけてサポートした案件が無になってしまう経験は、精神的にきついものがあります。
④ 常に情報のアップデートが必要
採用市場・業界動向は常に変化しており、古い情報でのアドバイスは信頼を損ないます。
11. AIによって淘汰される?キャリアアドバイザーの未来

近年、AI技術の発展によって「キャリアアドバイザーの仕事はAIに代替されるのではないか」という議論が増えています。この問いに対して、現場経験者としての見解をお伝えします。
「御用聞き型」のキャリアアドバイザーはAIに代替される
率直に言えば、単に求職者の希望条件を聞き、条件に合った求人をデータベースから提示するだけのキャリアアドバイザーは、AIによって代替されるリスクが高いと言えます。
現場経験者より: 条件マッチングだけなら、AIのほうが速く・正確にできます。「御用聞き」に徹するスタイルでは、今後の生き残りは難しい。キャリアアドバイザーという人間が介することで初めて生まれる価値を、意識的に追求する必要があります。
AI時代に求められるキャリアアドバイザーの価値
AIには難しく、人間だからこそ発揮できる価値とは何でしょうか。
① 求職者の悩みや本音の「整理」
求職者が自分でも言語化できていないキャリアの悩みや軸を、対話を通じて引き出し整理することは、AIには難しい領域です。
② 現実的な条件への落とし込み
求職者の希望が市場と乖離している場合に、現実的なラインを一緒に考え、納得感を持って前進できるよう導くことは、人間のアドバイザーが担うべき役割です。
③ 企業のリアルな文化・社風の言語化と提供
求人票には書かれていない「その企業で実際に働くとどんな感じか」という情報は、企業との継続的な関係から得られる生きた情報であり、AIが自動生成できるものではありません。
現場経験者より: 弊社では、紹介先の人材・HR系企業について、社風・評価制度・社員同士の連携感なども含め、個社単位で細かく言語化することに注力しています。こういう情報こそが、AIと差別化できるキャリアアドバイザーの価値の源泉になると考えています。
④ 感情的なサポートと信頼関係
転職活動中の不安・焦り・葛藤に対して、人として寄り添い、背中を押す役割は、AIには代替しにくいものです。
求められるのは「プロの問題解決者」としての姿勢
AI時代に生き残るキャリアアドバイザーとは、「御用聞き」ではなく「プロの問題解決者」です。求職者の表面的な要望の背後にある本質的な課題を見抜き、解決策を提示し、行動を促す。そのプロセスこそが、人材紹介における人間の価値になっていくでしょう。
12. キャリアアドバイザーのキャリアパス

12-1. 人材業界内でのキャリアアップ
シニアキャリアアドバイザー → チームリーダー → マネージャー → 部門長という昇進ルートです。管理職になることで、チームの数値目標の管理・メンバーの育成・指導も担います。
12-2. 特定業界・職種の専門家として独立
IT・医療・金融・外資系など特定の業界・職種に特化したフリーランスとして活動するケースもあります。専門性の高さが高単価案件につながります。
現場経験者より: 筆者が現在経営している株式会社アイジールは、まさにキャリアアドバイザーを中心とした人材・HR業界特化の人材紹介事業です。特化することで、業界内の細かい情報・実態を蓄積でき、それが求職者・採用企業の双方にとっての価値になっています。
12-3. 人事・採用担当へ転身
キャリアアドバイザー経験は、企業の人事・採用担当として転職する際に高く評価されます。採用市場の知識・求職者心理の理解・面接スキルなどは企業の採用活動にも直接活きます。
12-4. キャリアコーチ・コンサルタントとして独立
国家資格キャリアコンサルタントや各種コーチング資格を取得した上で、個人向けのキャリアコーチ・コンサルタントとして独立する方も増えています。
12-5. 人材・HR系企業の経営・マネジメント
キャリアアドバイザーとして現場を知り尽くした上で、会社の経営・マネジメント側へ移るキャリアパスもあります。現場感覚を持った経営者・マネージャーは、組織の戦略立案や人材育成においても強みを発揮します。
13. まとめ
この記事では、キャリアアドバイザーとは何かについて、現場経験者の視点を交えながら解説しました。
仕事内容:ヒアリング・求人提案・書類添削・面接対策・条件交渉・入社後フォローまで幅広い
片面型vs両面型:両面型は3者の利益バランスを取るスキルが特に重要
最も重要なスキル:売上意欲と寄り添いのバランス感覚、そしてフラットな中立性
誤解されがちなこと:「御用聞き」ではなく、課題解決のプロとして動くことが求められる
AI時代の生き残り方:人間だからこそできる悩みの整理・リアルな企業情報の提供・感情的サポートが価値になる
やりがい:求職者一人の人生だけでなく、その周りにまでポジティブな影響を与えられる
キャリアアドバイザーは、人と企業をつなぎ、人の可能性を最大化するやりがいあふれる職業です。求職者の「あなたのおかげで人生が変わった」という言葉が、この仕事の最大の報酬です。
しかし同時に、それは責任のある仕事でもあります。転職は人生を良い方向にも悪い方向にも動かせる。だからこそ、御用聞きではなく、真のパートナーとして求職者に向き合えるかどうかが、プロのキャリアアドバイザーの真価を決めるのです。
14.キャリアアドバイザー特化の転職エージェント

弊社、株式会社アイジールでは、キャリアアドバイザー特化の転職支援を行っております。
・1人あたり20時間以上のサポート
・人材業界出身のメンバーが運営
・他社にはない、キャリアアドバイザー求人が1万件以上
という特徴があります。
完全無料のため、転職するかどうか迷っているという段階でも相談可能です。
まずはLINEに登録するか、直接フォームから登録してご相談ください

