「キャリアアドバイザーへの断り方がわからない」「断ったら怒られるかも」と感じて、連絡を先延ばしにしていませんか。
転職エージェントを利用する機会が増えるなか、こうした悩みを抱える方は少なくありません。
この記事では、人材紹介会社3社の立ち上げに携わった著者が、断られる側の本音と各シーンで使えるメール例文を解説します。
「断っても大丈夫」という根拠を理解することで、罪悪感なく次のステップへ進めるはずです。

「キャリアアドバイザーへの断り方がわからない」「断ったら怒られるかも」と感じて、連絡を先延ばしにしていませんか。
転職エージェントを利用する機会が増えるなか、こうした悩みを抱える方は少なくありません。
この記事では、人材紹介会社3社の立ち上げに携わった著者が、断られる側の本音と各シーンで使えるメール例文を解説します。
「断っても大丈夫」という根拠を理解することで、罪悪感なく次のステップへ進めるはずです。

監修者
株式会社アイジール 代表
株式会社エス・エム・エスへの第二新卒での入社をきっかけに人材業界へ足を踏み入れる。その後、株式会社プレックスの創業メンバー・役員として約3年間、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを含む業務全般を経験。現在は株式会社アイジールにて、キャリアアドバイザーを中心とした人材・HR業界特化の転職エージェント事業を運営。

「断るのは申し訳ない」という感覚は、相手の仕事を尊重しているからこそ生まれるものです。
その誠実さはとても大切ですが、断ること自体を必要以上に恐れる必要はありません。
「転職活動を一時中断したいけれど、担当のCA(キャリアアドバイザー)への連絡が気まずくて先延ばしにしてしまっている」。
こういった状況に悩んでいる人は、思いのほか多くいます。
「時間を使ってもらったのに申し訳ない」「怒られるかもしれない」「また登録しにくくなるかも」。
どれも自然な感情です。
転職エージェントを活用する機会は年々広がっています。
レバレジーズ「若者しごと白書2025」によると、20代若手正社員の転職エージェント利用率は3年連続で50%を超えているとのことです(*1)。
また、マイナビキャリアリサーチLab「転職動向調査2026年版(2025年実績)」では、2025年の正社員転職率が7.6%と調査開始以降の最高水準を記録しています(*2)。
転職を考える人が増えれば、エージェントへの断りが必要になる場面も当然増えます。
ただ、「連絡しなければ」と思いながら放置を続けると、連絡のハードルがますます上がるという悪循環が生まれます。
「どう断ればいいか」よりも「断っていいのか」という不安の方が先に来ている場合は、次のセクションで解消のヒントが見つかるはずです。
*2: マイナビキャリアリサーチLab「転職動向調査2026年版(2025年実績)」

CAとして3社の立ち上げに携わってきた経験から正直に言えば、断りを入れてくれた求職者との関係が壊れたことは一度もありません。
むしろ、早めに連絡をくれる求職者ほど「誠実な人」という印象が強く残ります。
人材紹介の現場で感じてきたことですが、求職者が「断ることへの罪悪感」を覚えやすい場面が3つあります。
求人を断るとき
担当変更を申し出るとき
別のエージェントで内定が決まって退会するとき
いずれも連絡が遅れがちになりますが、どの状況でも早く伝えてもらえるほどCAとしては助かります。
求人断りは1日に何件も起こる、業務の日常です。
CAが同時に担当する求職者は20〜50名に上ることも珍しくなく、求人を断られること自体は特別な出来事ではありません。
それより「理由もなく音信不通になる」方が、CAにとってはるかに困ります。
理由を一言添えて断ってもらえると、「希望条件が変わったのか」「転職の優先度が下がったのか」が把握できます。
次の提案の精度が上がるため、断りの連絡はむしろ助かる情報になるのです。
業界に長くいると自然に見えてくることがあります。「レスポンスが早い」「意思が明確」「フィードバックをくれる」求職者は、CAにとって「紹介しやすい人」として記憶に残りやすいのです。
断りの連絡ひとつにも、その姿勢は表れます。
丁寧な断りは、その後のサポートの質にも良い影響を与えます。
担当変更を申し出られたとき、社内ではマネージャーへの報告と引き継ぎ手続きが走るだけです。
エージェントとしての関係が壊れることはありません。
担当CA個人として「合わなかったのか」と感じることはあります。
ただ、求職者の転職成功が目的なので、担当変更の申し出は正当な対応として受け止めます。
「担当変更を申し出たら怒られた」という話を聞くことがありますが、そういった反応をするCAがいるとすれば、それはエージェント全体の質の問題だと考えてよいです。
担当変更は慣習上よくあることです。
「専門分野が異なるCAに担当していただきたい」「転職活動のペース感が合わない」など、前向きな理由を一言添えるだけで手続きは進みます。
内定辞退や退会の連絡を丁寧にくれた求職者が、数ヶ月後に「また転職を考え始めました」と連絡してきてくれることがあります。
自分自身がCA組織を運営してきて思うのは、こういった求職者が再来した際に真っ先に対応したいという気持ちが自然に生まれるということです。
逆に、音信不通で辞退した求職者が再来した場合、「また同じことが起きるかもしれない」という懸念が少なからず残ります。
断り方は、その後の転職活動にも影響するのです。
丁寧な断りの連絡は「誠実な人」という印象を残します。
「断ることへの罪悪感」が、むしろ「丁寧に連絡しよう」という前向きな行動へのきっかけになるはずです。
現在のエージェントから別のエージェントへの切り替えを検討されている方も少なくありません。
CA職専門のアイジールジョブは、CA業界の内側を知るスタッフが対応します。
1人の担当者が抱える求職者数を業界平均の半分以下に抑えており、丁寧なサポートを大切にしています。
今の担当者との相性が合わないと感じている方は、ぜひ一度アイジールジョブへご相談ください。

どのシチュエーションでも、「感謝の言葉+明確な理由+今後の意思」の3点を盛り込むと、CAに伝わりやすく角が立ちにくいです。
電話とメールの使い分けは「緊急性」で判断します。
求人断り・サービス中断・退会はメールで問題ありません。
面接が確定した後の辞退など急ぎの場合は、電話の方が望ましいです。
希望条件を一言添えると、次の提案の質が上がります。
紹介求人を断る際の基本は、「今回の求人は見送ること」と「今後も活動を続ける意思」をセットで伝えることです。
ポイント:「今回は見送ります」だけで終わらせず、「〇〇のような求人があれば改めてご紹介ください」という一文を加えると、関係を維持しながら断れます。
件名: ご紹介いただいた求人についてのご連絡
〇〇様
先日はご紹介いただき、ありがとうございました。
ご紹介の求人について慎重に検討いたしましたが、今回は見送らせていただきたく存じます。
主な理由は、△△(希望職種・勤務地・年収などの条件)の面で、現在の希望条件と少し異なっていたためです。
引き続き転職活動は続けておりますので、今後もご縁がある求人があればぜひご紹介ください。よろしくお願いいたします。
[氏名]
この例文が機能する理由は、CAが次の提案に活かせる情報を一言で伝えられる点にあります。
「見送ります」の一言より、希望条件の言及があるだけで次のアクションが明確になります。
面接が確定した後の辞退は、メールより電話が望ましいです。
面接日の7日以上前など余裕がある場合や、CAへの最初の打診段階であればメールで問題ありません。
ポイント:理由は「一身上の都合」で十分です。詳細な説明を求められることもありますが、詳しく伝える義務はありません。
件名: 面接辞退のご連絡
〇〇様
いつもお世話になっております。
〇〇株式会社の面接についてご連絡いたします。
慎重に検討いたしましたが、一身上の都合により今回の面接は辞退させていただきたく存じます。
ご手配いただいたにもかかわらず、このようなご連絡となり大変申し訳ございません。
引き続き、別の求人についてのご支援をお願いできますと幸いです。
[氏名]
電話で辞退する場合も、「一身上の都合で辞退させていただきたいのですが」という一言から入れば、先方もすぐに状況を理解してくれます。
「申し訳ない」という気持ちを丁寧な言葉で表現するだけで、十分に誠実さは伝わります。
最もよくあるケースです。
感謝の言葉を先に伝えることが最大のポイントで、内定先の社名や条件を詳しく伝える必要はありません。
ポイント: 「おかげさまで内定をいただきました」の一言が、CAにとって最もうれしい報告です。
件名: 内定のご報告とサービス退会のご連絡
〇〇様
いつもお世話になっております。
転職活動のご支援をいただいておりましたが、おかげさまで内定をいただくことができました。
ここまでのご支援に心よりお礼申し上げます。
つきましては、本メールをもちましてサービスの退会をお願いしたく存じます。
また機会がございましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
[氏名]
「どの会社に決まったか」「年収はいくらか」を事細かに伝える必要はありません。
「おかげさまで内定をいただきました」の一文が、最もすっきりした退会の伝え方です。
しばらく転職活動を休む場合、「中断」の旨を明記するだけで不要な連絡が大幅に減ります。
返信が来なくなったことで「怒っているのかな」と思われるより、一言状況を伝えた方が双方にとって楽になります。
ポイント:再開予定がある場合はその旨も添えると、再開後のサポートをスムーズに受けられます。
件名: 転職活動の一時中断についてのご連絡
〇〇様
いつもお世話になっております。
現在、仕事の状況が変わり、しばらく転職活動のペースを落とす必要が出てきました。
大変恐縮ですが、今後の面談や求人のご紹介はしばらくお休みさせていただけますでしょうか。
再開する際には改めてご連絡いたします。引き続きよろしくお願いいたします。
[氏名]
「再開の目処は〇月頃を予定しています」と時期を添えると、CAも次の対応を計画しやすくなります。
再開する気がない場合は、無理に時期を書く必要はありません。
転職そのものをやめる場合も、基本の3点(感謝+理由+今後の意思)を押さえれば十分です。
退会手続きは、メールのほかにマイページの退会フォームに対応しているエージェントも多くあります。
ポイント:退会後に再登録できるかを一言確認しておくと安心です。多くのエージェントは再登録・再相談に対応しています。
件名: サービス退会のご連絡
〇〇様
いつもお世話になっております。
このたび、一身上の都合により転職活動を終了することとなりました。
これまでのご支援に心よりお礼申し上げます。
誠に恐れ入りますが、本メールをもちまして退会のご連絡とさせていただきます。またいつか転職を検討する際には、ぜひお声がけさせてください。
[氏名]
「また転職を検討する際はぜひ」という一言を添えるだけで、後日の再相談がしやすくなります。
断りの連絡は関係の終わりではなく、次のスタートを準備する一歩でもあります。

担当変更を申し出ることは、転職活動をより良くするための正当な選択肢です。
「申し訳ない」と遠慮する必要は一切ありません。
担当変更を申し出ても、エージェント社内では引き継ぎ手続きが走るだけで、求職者との関係は壊れません。
担当変更を迷っている方は、以下のポイントを参考にしてみてください。
担当変更の申し出は、問い合わせフォームか電話で「担当を変えていただくことはできますか」と一言伝えるだけで手続きが始まります。
詳しい理由を説明する義務はありません。
「専門分野が異なるCAに担当していただきたい」「転職活動のペース感が合わない」など、前向きな理由を一言添えると伝わりやすいです。
件名: 担当変更のご相談
〇〇様
いつもお世話になっております。
少しご相談させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
現在担当していただいている〇〇様には大変お世話になっているのですが、今後の転職活動の方向性として、△△(希望する専門分野)に詳しい方にサポートいただけますと、より的確なアドバイスをいただけると思っております。
担当の変更をお願いすることは可能でしょうか。
お手数をおかけしますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
[氏名]
「なんとなく合わない気がする」という感覚も、立派な変更理由になります。
理由を詳しく述べる必要がないことを知っておくと、申し出のハードルが大幅に下がります。
同一エージェント内での担当変更後も改善しない場合は、別のエージェントへの移行が合理的な選択になります。
複数のエージェントを並行して利用することは業界では一般的であり、失礼にはなりません。
以下のような状況が続く場合は、切り替えを検討する目安になります。
希望条件と合わない求人が繰り返し送られてくる
連絡のレスポンスが遅く、選考スピードに支障が出ている
「早く決めてほしい」というプレッシャーを感じる
相談しても話をきちんと聞いてもらえない
これらのサインが重なるなら、担当変更よりも別のエージェントへの切り替えを先に検討した方が早いかもしれません。
転職活動を再開するタイミングや、別のエージェントを探しているタイミングでのご相談も歓迎しています。
「今はまだ具体的に動けないけれど、まず話を聞いてみたい」という段階でも構いません。
CA職に特化したアイジールジョブでは、CA業界の内側を知るスタッフが対応します。
ぜひ一度、アイジールジョブへご相談ください。

しつこい連絡が続く場合、「これ以上のご連絡はご不要です」と一度明示するだけで、普通のエージェントは止まります。
それでも止まらなければ、そのエージェントの組織としての問題だと考えてください。
しつこいCAが生まれる背景には、2つの構造的な理由があります。
理由①:ノルマへのプレッシャー
月末が近づくにつれ、今月の成約件数への焦りが生じます。
「求職者のため」より「会社の数字」が先に来てしまっている状態のCAは、フォロー頻度が高くなりやすい傾向があります。
理由②:CRMシステムとフォローマニュアルの機械性
エージェントはCRM(顧客管理システム)で求職者の状況を管理しており、「〇日以内に再接触」といったマニュアルが設定されていることがあります。
このプロセスが機械的で、求職者のペースより会社の管理フローが優先される構造になっているのです。
いずれの理由も「求職者のためが先」ではありません。
しつこいCAへの怒りを感じるのは当然ですが、CA職全体の問題ではなく、一部のCAや組織の構造的な問題として捉えてください。
1度明確に意思を伝えれば、普通のエージェントは連絡を止めます。
感情的にならず、事実として意思を伝えるだけで十分です。
以下のような文面をメールで送ると、意思が明確に伝わります。
「現時点では転職活動を続ける意思がなく、今後のご連絡はご不要です。改めてご相談が必要になった際には、こちらからご連絡いたします」
「ご不要です」という明確な意思表示が、「なるべく控えていただけると」のような曖昧な表現より伝わりやすいです。
明確に断ったにもかかわらず連絡が続く場合は、以下の方法で対処できます。
マイページの退会フォームから退会手続きをする
問い合わせフォームから苦情として申し出る
受信メールのフィルター設定や配信停止設定を変更する
迷惑メール報告は最終手段として使えますが、まずは退会手続きを優先すると確実です。
連絡が止まらない状況は、求職者側の対応の問題ではなく、エージェント側の管理や姿勢の問題であることがほとんどです。

断ったら転職エージェントに悪い印象を持たれますか?
キャリアアドバイザーへの断りはメールで大丈夫ですか?
断ったエージェントに後日また相談できますか?
内定辞退後も別の求人を紹介してもらえますか?
【免責事項】
※本記事に記載の数値・事例は参考情報であり、個人の状況や転職先によって結果は異なります。転職の意思決定は、ご自身の状況を踏まえた上でご判断ください。
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監修者
株式会社アイジール 代表取締役
株式会社エス・エム・エスへの第二新卒での入社をきっかけに人材業界へ足を踏み入れる。その後、株式会社プレックスの創業メンバー・役員として約3年間、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを含む業務全般を経験。現在は株式会社アイジールにて、キャリアアドバイザーを中心とした人材・HR業界特化の人材紹介事業を運営しております。