転職先としてキャリアアドバイザー(CA)を考えていると、志望動機を書こうとしたときに詰まる人が多いです。
「人の役に立ちたい」という言葉は自然に出てくるのに、それ以上の言葉が見当たらない。
結論から言えば、その動機自体は間違っていません。
ただし、採用担当者の目線では「それだけでは判断できない」と映っています。
人材紹介会社3社の立ち上げで採用担当を経験してきた著者が、採用側が志望動機を通じて何を見ているのか、「通る動機」と「またこれか」と感じる動機の違いを前職経験別の例文とともに具体的に解説します。
監修者
株式会社アイジール 代表
株式会社エス・エム・エスへの第二新卒での入社をきっかけに人材業界へ足を踏み入れる。その後、株式会社プレックスの創業メンバー・役員として約3年間、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを含む業務全般を経験。現在は株式会社アイジールにて、キャリアアドバイザーを中心とした人材・HR業界特化の転職エージェント事業を運営。
キャリアアドバイザーの志望動機で採用が本当に見ているもの
キャリアアドバイザーの志望動機とは、採用担当者が「この人は入社後も続けられるか、成果を出せるか」を判断するための情報です。
「なぜCAを選んだか」という理由そのものよりも、その動機の根拠と、入社後のきつさを想定した上での覚悟が、採用側の判断を分けています。
採用する側の視点で言うと、CA(キャリアアドバイザー)という職種には他の営業職にはない特有のきつさがあります。
こうした現実を志望動機の段階でどこまで理解しているかを、採用担当者は読み取ろうとしています。
「人の役に立てる仕事がしたかった」という動機を否定するわけではありません。
ただし、その動機だけでは「入社3ヶ月でギャップに直面したときに続けられるか」が伝わらないのです。
マイナビキャリアリサーチLabによると、2025年の正社員転職率は7.6%(前年2024年の7.2%から0.4pt上昇・2018年以降最高)で、20代では12.0%、30代では9.0%という水準になっています(*1)。
転職を考える人が増える中、CA職への応募も増加傾向にあります。
選考の競争が高まっているからこそ、「採用側に刺さる志望動機」の準備が、選考突破の明暗を分けると言えるでしょう。
*1: マイナビキャリアリサーチLab「転職動向調査2026年版(2025年実績)速報」
CA(キャリアアドバイザー)は、人材紹介会社に所属し、転職を希望する求職者に対して、ヒアリング・求人提案・書類添削・面接対策・入社後フォローまでを一貫して担当する職種です。「片面型(求職者対応に専念)」と「両面型(求職者対応+企業開拓を1人で担当)」に分かれます。
営業職に近い職種であり、月次の数字目標が設定されることが一般的です。
採用担当者が志望動機で確認している3つのポイント
<続けられるか(耐性の根拠)>
CA職は感情労働・数字プレッシャー・求職者からの音信不通が繰り返される職種です。
採用担当者が最初に確認しようとするのは、「入社後のきつさを越えて続けられる人材かどうか」という耐性の根拠です。
「役に立ちたい」という気持ちは多くの応募者が持っていますが、それだけでは「ギャップが来たときにどう立ち向かうか」が見えません。
前職でノルマや理不尽な場面に向き合った経験がある人、感情労働に慣れている人は、そのエピソードを志望動機の中に自然に入れると、採用側の安心感が高まります。
「なぜCAを選んだか」より「どんな経験がCAを続けさせてくれるか」が採用側の関心事です。
<再現性があるか(前職経験との接点)>
前職のどの経験がCA業務に直結するかを、応募者が自分で整理できているかどうかを見ています。
「営業経験があります」だけでは弱く、「営業でヒアリングと提案を繰り返してきた経験が、求職者との面談に直接活きると考えた」という接続のロジックが伝わると、採用担当者は「自分で考えられる人材だ」と感じます。
経験の事実ではなく、経験からCAへの接続を語れるかどうかが評価を分けるポイントです。
<ギャップを理解しているか(業界理解の深さ)>
志望動機の中に、CA業界の実態をどの程度理解しているかが透けて見えます。
「人をサポートしたい」という表現だけでは「思っていた仕事と違う」となって早期離職する可能性を採用側は感じます。
ノルマや感情労働の現実を知った上で「それでも挑戦したい理由」が語れる志望動機は、採用担当者の印象に残ります。
①耐性の根拠(続けられる経験・覚悟があるか)②前職経験との接続ロジック(なぜCAに活きると思うか)
③業界理解の深さ(ノルマ・感情労働の現実を把握しているか)
この3点が揃っているかどうかを、採用担当者は志望動機を読みながら確認しています。
志望動機に盛り込む4つの要素

志望動機には4つの要素が必要です。
職種としての「CAを選んだ理由」「その会社を選んだ理由」「前職経験との接点」「入社後に実現したいこと」の4つです。
多くの応募者が最初の「なぜCAか」だけを丁寧に語り、残りの3要素が薄くなるパターンに陥ります。
採用担当者が「自分のことをわかってくれている」と感じるのは、4要素がバランスよく揃った志望動機です。
要素①「なぜCAという職種を選んだか」
4要素の中で最も重要な要素です。
「人の役に立ちたい」という言葉はCA職の志望動機として非常によく出てきますが、それだけでは採用側に「CA業務への理解が浅い」と映りやすいです。
「求職者のヒアリングと求人提案を繰り返しながら、転職という人生の決断に関わる仕事をしたい」「数字を追いながらも求職者と向き合える環境で働きたい」という形で、CA業務の具体性を含めて語れるかどうかが差を生みます。
CA業務の何に惹かれたのかを1文で言えるように整理することが出発点です。
要素②「なぜこの会社を選んだか」
「御社の理念に共感した」「成長環境が整っていると感じた」で終わる志望動機は、採用担当者から「どこでも言える内容」と見られます。
片面型か両面型か、どの業界・職種に特化しているか、という会社タイプへの理解を示せると、「業界研究をしっかりしている」「入社後のミスマッチが少なそう」という印象になります。
会社タイプ別の具体的な志望動機の作り方は、この記事の後半のセクションで整理しています。
要素③「どんな経験・スキルを活かせるか」
前職のどの経験がCA業務に直接役立つかを、採用担当者が理解できる形で語ります。
「営業経験があります」ではなく「法人営業で培ったヒアリング力と提案力が、求職者との面談で活きると考えています」という接続のロジックが重要です。
CA業務に活きる経験の接続例は、次のセクション「前職経験別の志望動機」で職種ごとに解説します。
要素④「入社後に何を実現したいか」
「求職者のために頑張ります」という抽象的なビジョンよりも、「まず1年で自分のスタイルを確立し、3年後にはマネジメント側から後輩CAを育てられるポジションを目指したい」という具体的なビジョンが印象に残ります。
これまで多くのCAと一緒に働いてきた中で感じてきたのですが、CAに必要なスキルの最重要項目は「売上貢献意欲と求職者への寄り添いのバランス感覚」です。
この「数字を大事にしながらも求職者に向き合う」というバランス感覚を、ビジョンの中に自然に含められると採用側の評価が高まります。
①なぜCAか(CA業務の具体性が入っているか)②なぜこの会社か(会社タイプへの理解があるか)
③何を活かせるか(前職経験との接続ロジックがあるか)
④入社後のビジョン(数字と寄り添いのバランス感覚が見えるか)
志望動機を書き終えたら、この4点がすべて入っているか確認してみてください。
前職経験別・志望動機の作り方と例文

未経験からキャリアアドバイザー職を目指す場合、前職経験をCA業務に直接転用できるかが志望動機の根幹になります。
業種ごとにCA業務との接点は異なりますが、「なぜCA職に向いているか」を前職経験から具体的に示せると、未経験でも採用側の安心感が高まります。
以下、3つの前職パターン別に志望動機の作り方と例文を整理しました。
営業職出身の方の志望動機
法人営業・個人営業を問わず、営業経験はCA職への転職でとくに評価されやすい前職経験のひとつです。
ヒアリング力・提案力・クロージング力は、CA業務の面談から求人提案・内定承諾まで全プロセスに直結するためです。
「数字を追う」というメンタルセットが自然に身についている点も、ノルマがある職種への適応力として採用担当者は好意的に見ます。
【例文・150字程度】
前職では5年間、法人向けのIT営業に従事しておりました。
顧客のニーズを引き出しながら最適なソリューションを提案するプロセスが、貴社のCA業務における求職者との面談・求人提案に直結すると考え、志望しました。
営業として数字と向き合ってきた経験を土台に、求職者の転職という大切な決断に寄り添えるCAとして成長していきたいと考えています。
この例文のポイント: 「前職→CA業務への接続」「数字と向き合う姿勢」「求職者への寄り添い」が盛り込まれています。
接客・サービス業出身の方の志望動機
接客業・飲食業・アパレルなどのサービス業出身者が志望動機で強調すべきは、感情労働への耐性と共感力です。
CA業務の「感情労働(求職者の不安や悩みを受け止め続ける消耗)」は、接客業での「クレーム対応・理不尽な場面での対応継続」と構造が似ています。
この経験を志望動機の中に入れることで、採用担当者は「きつさを越えられそうな人材だ」と感じます。
【例文・150字程度】
飲食店での店長経験を通じて、お客様の言葉の裏にある本音を聞き取る力と、理不尽な場面でも感情を管理しながら対応を続ける力が身につきました。
この経験がCA業務の求職者対応に活きると考え、志望しました。
転職という人生の大きな選択に真剣に向き合い、求職者に「この人に相談してよかった」と感じてもらえるCAを目指します。
補足: 接客業出身者は「感情労働への耐性」を具体的なエピソードで語れると、さらに説得力が増します。
事務・バックオフィス出身の方の志望動機
事務職やバックオフィス出身者は「数字に追われる経験が少ない」という点を弱みと感じがちです。
ただ、丁寧さ・正確さ・マルチタスクへの対応力は、CA業務の書類添削・日程調整・複数案件の並行管理に直接役立ちます。
「丁寧に積み上げる強さ」を志望動機に入れながら、「数字への挑戦意欲」もセットで示すことが大切です。
【例文・150字程度】
前職では人事部でスケジュール調整・書類管理を担当しており、複数案件を同時に進める力と丁寧さが身につきました。
この経験がCA業務の面談調整・書類添削に直結すると考え、志望しました。
これまで数字の目標とは縁遠い環境でしたが、初めて成果を明確に問われる環境に挑戦したいという思いも、今回の転職の大きな動機です。
補足: 事務出身者は「数字への前向きな挑戦意欲」を入れないと採用側が不安を感じやすいため、必ず言及しましょう。
CA職への転職を具体的に考え始めているなら、まず自分に合った求人の状況を確認してみることも大切なステップです。
CA専門のエージェントであれば、業界内部の情報をもとに、あなたの前職経験に合った求人を絞り込めます。
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採用担当が「またこれか」と感じるNG志望動機

採用担当者がCA職の選考で最もよく目にする志望動機は「人の役に立てる仕事がしたかった」です。
この動機自体が問題なのではなく、ギャップが来たときに続けられる根拠が伝わらないことが問題です。
採用側は「また3ヶ月で辞めるかもしれない」という不安を、この動機の語り方の中に感じています。
同様に「スキルアップのため」「御社の理念に共感した」も、語り方次第で弱く見える定番の落とし穴があります。
NG①「人の役に立てる仕事がしたかった」だけで終わる
採用担当者から見ると、人の役に立ちたいという動機を否定したいわけではありません。
ただし「それだけでは判断できない」という状況です。
CA業務の実態は、KPI管理・架電・ノルマプレッシャーが中心で、1人の求職者にじっくり時間をかけられる場面は多くありません。
「役に立ちたい」という純粋な気持ちで入社した人が、入社3ヶ月以内に理想と現実のギャップに直面するパターンを、採用担当者として何度も見てきました。
採用担当者は「このギャップが来たときに、この人は続けられるか」を確認したいのです。
改善のポイント: 「役に立ちたい+ギャップを承知した上での覚悟」をセットで語ること。
具体的には「数字を追いながらも求職者と向き合う場面にやりがいを感じると思っており、そのきつさもCAという職種の特性として理解した上で挑戦したい」という一文を添えるだけで、採用担当者の受け取り方が大きく変わります。
NG②「スキルアップのため」「将来のキャリアのため」など自己利益中心
採用担当者が志望動機を評価するとき、「会社が得られるもの」を自然に確認しています。
「自分のスキルを磨くため」「将来のキャリアの選択肢を広げるため」という動機は、「使い捨てに来た人」という印象を与えるリスクがあります。
改善方法はシンプルで、スキルアップの「目的」まで語ることです。
「ヒアリング力を磨いて、求職者の本音を引き出せるCAになりたい」という形で、スキルアップの先に「会社・求職者への貢献」が見えるように構成します。
「何のためにスキルアップしたいか」まで語れた瞬間に、志望動機の質が一段上がります。
NG③「御社の理念に共感しました」だけで会社選択理由が薄い
「御社の企業理念に共感した」「成長環境が整っていると感じた」だけで「なぜこの会社か」を語り終える志望動機は、採用担当者の目に「どこでも言える内容」と映ります。
面接で「具体的にどの点に共感しましたか?」と深掘りされたとき、答えられなくなるケースも多いです。
片面型・両面型・特化型のどのタイプを選んだか、その理由まで語れると、業界研究の深さが伝わります。
会社タイプへの理解を示した志望動機の書き方は、この記事の後半のセクションで詳しく解説します。
NG④「前職が合わなかった」から始まるネガティブな出発点
「前職の環境が合わず、自分を活かせる場を探していた」という出発点の志望動機は、採用担当者に「また合わなかったら辞めるかもしれない」という不安を与えます。
転職の出発点がネガティブであること自体は珍しくありませんが、それを志望動機の主軸にしてしまうことが問題です。
前職の課題は「出発点の1行」にとどめ、「だからCAで何を実現したいか」という着地点に向かう構成にしましょう。
志望動機の例文(未経験・経験者別)

以下の例文は、採用担当者が「続けられる根拠が見える」と感じる3要素(前職経験との接点・ギャップを承知した上での覚悟・入社後の具体的なビジョン)を盛り込んだひな型です。
そのままコピーするのではなく、自分の言葉に置き換えながら使ってください。
未経験・営業職出身(300字版)
前職では6年間、通信業界の法人向け営業に従事しました。
顧客の課題をヒアリングし、複数のプランの中から最適な提案を行うプロセスを積み重ねてきた経験が、求職者の希望を引き出しながら最適な求人を提案するCA業務に活きると考え、志望しました。
CA業務にはノルマと感情労働の両方があることを理解しています。
営業でも数字のプレッシャーや理不尽な場面はありましたが、そのたびに自分の課題に向き合い改善することで成果につながってきた経験から、CAとしても同じ姿勢で取り組めると考えています。
入社後は、まず求職者の本音を引き出せる面談力を磨き、3年後にはチームを引っ張れるレベルへの成長が目標です。
<この例文のポイント>
「前職経験→CA業務への接続(ヒアリング・提案)」「きつさを承知した上での覚悟(ノルマ・感情労働の理解)」「具体的な成長ビジョン」の3要素が入っています。
法人営業出身者はとくにこの形式が「即戦力に近い」と感じさせやすいパターンです。
採用担当者が印象に残るのは「経験の長さ」ではなく、「経験からCA業務への接続」を自分で語れるかどうかです。
未経験・接客サービス業出身(300字版)
前職では飲食店の店長として5年間、お客様対応と店舗マネジメントを担当しました。
クレーム対応や理不尽な場面でも感情をコントロールして対応し続けた経験が、求職者の不安や焦りを受け止めながらサポートするCA業務に活きると考えています。
転職エージェントを利用した自身の転職経験でCAの仕事に触れたことが、この職種を目指すきっかけになりました。
ただ「助けてもらった感謝」だけが動機ではなく、CA業務にノルマと感情労働が伴うことを理解した上で、それでも挑戦したいと思っています。
入社後は、求職者が「この人に相談してよかった」と感じてくれる面談を積み重ねながら、数字も追える両輪のCAを目指します。
<この例文のポイント>
「感情労働の経験(接客)→CA業務への接続」「体験型動機(自分が助けられた経験)+ギャップへの覚悟のセット」「数字と寄り添いの両輪意識」が入っています。
自分がCAに助けてもらった体験を動機に使う場合、単体では「感謝の話」で終わりやすいです。
ギャップへの覚悟とセットにすることで、採用担当者に「覚悟がある」と伝わる動機になります。
キャリアアドバイザー経験者の転職(300字版)
前職では人材紹介会社でCAとして3年間、主にIT業界への転職支援を担当しました。
月間面談数20件・成約率28%を継続的に達成し、求職者の内定獲得と入社後の定着を両立させることに注力してきました。
より幅広い業界・職種の転職支援ができる環境で、CAとしてのさらなる成長を目指したいという思いから、転職を決めました。
貴社の両面型CAという働き方が、求職者対応に加えて企業側の採用課題にも深く関われる点に魅力を感じています。
これまでの経験を活かしながら、自身のスタイルをさらに磨き、より多くの方の転職成功に貢献したいと考えています。
<この例文のポイント>
「具体的な実績(件数・率)」「転職理由の前向きな方向性」「なぜこの会社タイプか(両面型への理解)」が入っています。
CA経験者の転職では、実績を数字で示せることが最大の差別化要素です。
CA職の求人を探す際には、どの会社タイプを選ぶかが重要な判断ポイントになります。
CA専門のエージェントであれば、片面型・両面型・特化型それぞれの求人情報と職場の実態について、内部情報をもとに詳しく教えてもらえます。
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「なぜこの会社か」を差別化する会社タイプ別の志望動機

「なぜこの会社か」を語るとき、「御社の理念に共感した」「成長環境が整っていると感じた」で止まると採用側には「どこでも言える内容」と映ります。
片面型なのか両面型なのか、どの業界・職種に特化しているのか、という会社タイプへの理解を示せると、「業界研究をしっかりしている」「ミスマッチが少なそう」という印象を与えられます。
dodaの転職求人倍率レポートによると、2026年2月の転職求人倍率は2.40倍で、転職市場は依然として求職者にとって選択肢が多い状況が続いています(*2)。
この競争環境でCA職を目指すからこそ、会社タイプへの理解を示した志望動機が選考突破の鍵になります。
*2: doda「転職求人倍率レポート」
両面型キャリアアドバイザーを選んだ場合
両面型CAとは、求職者対応(面談・求人提案・書類添削)と企業側の開拓・求人管理を1人で担うタイプのCAです。
大手の片面型に比べて業務範囲が広い分、求職者と企業の両方の情報を持てるため、求職者に求人票に載っていないリアルな現場情報を伝えやすいという強みがあります。
<両面型を選んだ志望動機の例>
「求職者への提案力を高めるためには、企業側の採用課題や職場環境の実態を直接知ることが重要だと考えています。両面型CAとして求職者対応と企業側の交渉の両方を経験することで、より精度の高い転職支援ができると感じ、御社を志望しました。」
両面型を選んだ理由が「業務範囲が広い方が成長できる」だけでなく、「求職者へのメリット」まで語れると、採用担当者の評価がさらに上がります。
特化型エージェントを選んだ場合
物流・建設・介護・看護など、特定の業界・職種に特化したエージェントを選ぶ場合は、その業界への関心や自分の前職経験との接点を志望動機に入れます。
<特化型を選んだ志望動機の例>
「前職では物流会社の営業を担当しており、物流業界の人材不足という課題を間近で見てきました。その課題を解決する側になりたいという思いから、物流業界特化の人材紹介を手がける御社を志望しました。業界知識を活かしながら、求職者の転職成功を支援したいと考えています。」
特化型は「業界経験のある求職者の気持ちがわかる」という強みが志望動機として直接使えます。
前職の業界と特化領域が一致する場合は、積極的に志望動機に組み込みましょう。
片面型(大手)を選んだ場合
大手の片面型CAは、求職者対応に専念できる分業体制が整っており、多数の案件をこなしながら面談スキルを効率的に積める環境が特徴です。
<片面型(大手)を選んだ志望動機の例>
「まず求職者と向き合う面談スキルを徹底的に磨きたいと考えています。分業体制が整った環境で多くの求職者と向き合いながら、転職支援の基礎をしっかり身につけた上で、将来的にはマネジメントにも挑戦したいと考えており、御社の規模と育成体制を志望の理由としました。」
大手片面型を選ぶ志望動機では「なぜ分業型がいいのか」という理由を語れるかどうかが採用担当者の関心ポイントです。
「大手だから安定している」だけでは動機として弱く、「分業型の環境が自分の成長にどう役立つか」まで語れると印象が変わります。
会社タイプへの理解は「業界研究の深さ=ミスマッチが少ない人材」という採用担当者の安心感につながります。
現役キャリアアドバイザーへよくある質問

Q未経験でもキャリアアドバイザーの志望動機は書けますか?
A書けます。前職経験をCA業務に接続する視点があれば十分です。この記事で解説した「前職経験別の志望動機の作り方」(営業・接客・事務の3パターン)を参考に、自分の経験からCA業務への接続を整理してみてください。「CA業務のどこに自分の経験が活きるか」を1文で言えるようになることが出発点です。
Q「人の役に立ちたい」という動機は使わない方がいいですか?
A使っても構いませんが、単独では弱い動機になりやすいです。採用担当者はこの動機を聞いたとき「入社後のきつさを乗り越えられるか」を確認したいと感じています。「役に立ちたい+ノルマや感情労働の実態を承知した上での覚悟」をセットで語ることで、採用担当者に「続けられそうな人材だ」という印象を与えられます。
A履歴書に記載する場合は200〜300字、面接での口頭回答なら1〜2分(300〜400字相当)が目安です。ただし字数よりも内容の充実度の方が重要です。4要素(職種理由・企業理由・経験接続・将来ビジョン)がすべて入っているかを優先して確認してください。
Q面接での志望動機は履歴書と同じ内容を言っていいですか?
A軸は同じで問題ありません。ただし面接では「具体的なエピソードの深掘り」や「なぜその会社を選んだかの追加質問」が入ることが一般的です。履歴書に書いた内容を1〜2段階具体化した回答を準備しておくと、面接官の深掘り質問にも自然に対応できます。
Q複数の人材紹介会社に同時に応募する場合、志望動機はどこまで変えるべきですか?
A「なぜCAか」「前職経験との接点」「入社後のビジョン」は共通で使って構いません。ただし「なぜこの会社か」の部分は会社ごとにカスタマイズしてください。会社タイプ(片面型・両面型・特化型)への言及は各社で異なる内容になるはずです。「なぜこの会社か」が薄いまま面接に臨むと、深掘り質問への対応が難しくなります。
Qキャリアアドバイザー経験者が転職する際、志望動機の作り方は未経験者と違いますか?
A大きく違います。CA経験者の最大の強みは「具体的な実績数字を語れること」です。月間面談数・成約件数・成約率などの数字を志望動機に入れることで、未経験者との差別化になります。また「なぜ今の会社から転職するのか」という転職理由と、「なぜこの会社タイプ・特化領域を選んだか」を明確に説明できることが重要です。
【免責事項】
※本記事に記載の数値・事例は参考情報であり、個人の状況や転職先によって結果は異なります。転職の意思決定は、ご自身の状況を踏まえた上でご判断ください。